Vol.5

美術館ののどかな庭。ここが今回のお話の舞台です。

 先日、美術館をオープンしようと庭に出たときのことです。

御来館下さった方は御存じだと思いますが、当館の庭には土の間に枕木が埋め込んであります。

ふと、ロープのようなものを発見。

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よくよく近付いてみると細い躯の蛇ではないですか。しかし動く気配はなく、さらによくよく見てみると、なにやら内臓?!と思ったら、蛇の傍らに随分肥えたミミズがおります。ミミズも動く気配はありません。おそるおそる木の棒でつついてみる事にしました。

やはり動く気配はなく、どうやら2匹とも御臨終の様子。はて、どうしたものか。。。
入口付近なので、このままというわけにも行かず、木の棒で蛇をどこかに連れていこうと思い、再チャレンジ。

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蛇の頭は見えていなかったのですが、どうも頭が引っ掛かっているようで、抜けません。蛇はおそらくまだ子どもで、長さは40cm、幅は2cmあるかないかという躯です。

傍らのミミズは恐ろしく肥えていました。そして、頭の抜けない蛇。この現場から推測すると、子蛇はこの枕木の陰に住んでいた肥えたミミズを食べたかったのでしょう。

 なかなか手強いミミズ追い詰めた結果、枕木の間に頭を突っ込んだ蛇は、頭が抜けなくなり、あえなくその場で窒息死したとみられます。ミミズは命からがら地上へ這い出したものの、負傷がひどく息をひきとったのではないでしょうか。

まだきっと生まれたばかりの可哀想な子蛇。蛇が出るのは縁起がいいが、死んでいるのは不吉なのか。。。
しかし、この状況、哀れというか間抜けというか、なんとも形容しがたい気持ちです。

笑っちゃいけないが、なんだかその状況を想像すればするほど、その哀れな姿が笑いを誘う。。。不運としかいいようのない蛇。

かたや先日、車に乗っていたらガス欠になり車が止まってしまった。しかし、そこは微妙な坂道になっており、ニュートラルの状態でスルスルと下り、止まった場所はガソリンスタンドの目の前だった、というマンガのようなオメデタイ話をきいたばかり。

----最強の運をもつ男、遠藤桂氏の実話です。

運というのはどこからくるのか、逆らいがたい力に拝みたい気持ちになった一日でありました。

文・写真(箱根写真美術館の庭):詠

箱根写真美術館が出来上がるまでの様子

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