Vol.8

撮影:島隆諦

 9月30日(火)。秋晴れ。

今日は美術館の展示替えの日です。

10月1日から一ヶ月間は、箱根仙石原の長安寺の五百羅漢写真展が開催されます。

二階ギャラリーは作品が外され、からっぽの空間に心地いい風を入れ、次の作品を今か今かと、待っています。

9時30分。

来ました、来ました。

大きな身体つきの男性が、豪快な笑顔とともにやってきました。
写真家、島隆諦氏です。

島さんは日本各地の五百羅漢像を撮影しており、なかでも今回展示される長安寺の羅漢像は6年間にわたって撮影を続けてきたものだそうです。

島さん自身、この10月に還暦を迎えられる事もあり、現地、箱根で作品展をと、当館にお話を頂いたのです。

自称「電気屋」さんの御友人の方とお二人でこられ、早速準備作業に取り掛かられました。建築関係に携わっているというだけあって、手際の良さは職人並みです。

私もなにかお手伝いをと思っていたのですが、お二人の豪快な笑い声の中で感心するばかりでした。

11時。

あっという間にほぼ完成。作品というのはどうしてこんなに作家さんの顔が現れるのでしょうか。島さんの作品の中の羅漢像は、穏やかにどっしりと存在し、四季折々の背景によって、また一段と表情が豊かに見えます。そのまま島隆諦という人物像に見えてきます。

12時。

片付けも終了し、御友人と「うまい飯とビールでも行くか」という島さん。
「ここで開催できて嬉しい」とありがたいお言葉を残し、帰られました。
こちらこそ、そのお言葉をお返し致します。

私はひとり、新しい顔のギャラリーをゆっくり見回し、また今月もお客様に喜んでもらえる展覧会ができると確信しました。

さて、私は準備をしなくては。
明日10月1日には、遠藤桂氏の富士山写真展のため、パリへ出発です。

16時。

すべての荷物を積み込み、準備完了。車で成田へ。パリ展、初の海外富士山写真展が多くの方に喜んでもらえますように。

いざいざパリへ。

                                           文:詠

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写真展情報

●箱根写真美術館にて

 箱根・五百羅漢 写真展〜花、苔、落葉、そして無上仏道〜

 島 隆諦

 (1F/常設展)遠藤 桂 写真展『富士山』

 10月1日〜30日/9時〜17時(土曜:21時まで)/入場料¥400

●パリ DUPIF PHOTO GALERIEにて

 遠藤桂 富士山写真展「蒼詠」

 10月6日〜11月24日/入場無料  ※大好評のため、延期になりました!

 1 rue Littre 75006 PARIS

                              

「蒼詠〜SOUEI〜」in Parisのポスター

このポスターでパリの街を飾っています。
photo:遠藤 桂 design: YO KOHATSU

開催期間  2003年10月6日〜11月24日

               会場    DUPIF PHOTO GALERIE

                      1 Rue Littre 75006 Paris

               METRO:  Montparnasse Bienvenue

               TEL     01 42 84 80 60

箱根写真美術館が出来上がるまでの様子

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