Vol.29
2003年、遠藤桂氏の富士山写真展をはじめてパリで開催しました。

会場探しから、ギャラリーとのやりとり、作品制作、搬出搬入など、すべてが

分からないことだらけで、多くの友人に御尽力いただき、それでもなお、慣れない時

差を越えたやりとりに、寝る間もないくらい、ひっちゃかめっちゃかになりながら、

やっとの思いで開催した、そんな状況でした。

展覧会の終了時、また2年に1回でも継続的に展覧会をやりましょう、とギャラリー

のオーナーMonsieur DUPIFが言ってくれました。

左:『睡-NEBURI-』展ポスター
右:篆刻家・古田悠々子さんからいただいた『睡』の直筆原版

それから2年、約束の年になり、第二回目の個展が始まろうとしています。

ギャラリーとの信頼関係もでき、パリに行くたびに協力してくれる友人達のおかげで、今回は非常にスムーズにここまでやってきました。

M.DUPIFをはじめ、現地のスタッフとなり本展の手伝いをしてくれている友人達も、当館で展覧会を開催したパリに住む足羽俊夫画伯も、顔なじみになったホテルのオーナー夫妻も、そして当館にご来館いただいたお客さまの中にも、遠藤氏の富士を心から歓迎し、待っていてくれます。

そして、日本にいる多くの方が、この展覧会を応援してくれています。

今回の展覧会タイトルは「睡」。

「ネブリ」と読みます。

現在では「眠る、眠り」ですが、古語では「睡る、睡り」と表記がされており、「ネブル」が転じて「ネムル」となりました。

まだ世界が深い睡りの中にいる時間の富士から、太古の息吹を感じさせる作品を中心に発表します。

本展のポスターは前回同様、古波津 陽氏にデザインを依頼しています。

空に浮かぶ「睡」の文字は篆刻家・古田悠々子さんから「展覧会成功を祈って」贈って頂いたものです。

この一字を見た時、この大きな空に現れたその字を見た時、本当に大きな力が宿ってるように見えました。

富士の美しさと、この作品のエネルギーがそのまま目にみえるものとして、存在したように思えました。

私はこうして頂いた力はこの展覧会だけで終わってしまうものでなく、この先へずっと続いていくと思っています。

当館が開館当初から今日まで、縁あってご協力いただいた人々の力も、現在なお続いていて、それが集結して今の道へと繋がるように思えてなりません。

継続は力なり。

小さなことも続けていくことが、今は予想もしないような力を生み出すと信じて。

本展にご賛同いただき、写真家・遠藤桂、そして当館活動にご理解ご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げ、

フランスの多くの方々に富士の美しさをご覧いただけますよう努めたいと思っております。

10月中旬、パリ会場の様子と当館公式ホームページにてアップ致します。

ぜひご覧下さい。

文/:詠

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箱根写真美術館

神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300ー432

tel&fax 0460ー2ー2717

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☆詳細はホームページをご覧下さい。

http://www.hmop.com/

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