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木製のほとけさま
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KICOMSがこの「ほとけさま」と出会ったのは銀座の美術商・阿曽美術で、2年あまり前になります。背丈が12,3センチのお姿にぴったりの小さな観音開きの廟に納められてあり、一目で気に入ってしまいました。私の未熟さが古木であると解らず、またなんともいえない素朴な表情から、オーナーが作られたものと確信し、密かに譲ってほしいとさえ思っていました。 ところがオーナーからお話を伺うってびっくりです。 このほとけさまは奈良市にあります「元興寺(がんごうじ)」から伝来し、藤原時代(平安時代)に作られたというものでした。同時代に作られた仏像と比較すると、あまりにも稚拙ですし、巧みな技はみられません。元興寺へなにか願いごとをする人が買い求めらるように、参道に大量に並べられ、生活することで精一杯の庶民でも買えるような存在だったのかと想像が膨らみます。背中には、「6月10日 聖具」と書かれてあります。まだ西暦が3桁だったころの6月10日に誰かが、願いを込めて納めた「ほとけさま」かもしれません。 |
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阿曽美術 ※この「ほとけさま」は売り物ではありません。ご了承ください。 |
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